庭に西洋芝の種をまきました。
わいはただ、庭をいい感じにしたかっただけなんです。
川砂を敷いて、芝の種をまいて、数週間後には「まあ、うちの庭もなかなかええ感じでは?」とか言いたかった。言いたかっただけ。
結果、数日後に大雨。
【悲報】芝の種、旅に出る。
まずは川砂を敷いてもらう
今回は植木屋さんにお願いして、庭に川砂を敷いてもらいました。
その上に西洋芝の種をまく作戦です。ここは冬がしっかり寒いので、寒冷地向きの西洋芝にしました。
そういわれても・・・冬が寒いんだもの。
芝生には大きく分けると、暖かい地域向きの「暖地型」と、冷涼な地域向きの「寒地型」があるそうです。高麗芝や野芝みたいな日本芝は、基本的には暖地型。寒くなると生育が止まり、葉色が茶色くなって休眠します。一方の寒地型は、涼しい時期によく育つタイプです。
で、このあたりの冬は、下がるときはマイナス15℃くらいまでいきます。
マイナス15℃。
そんな寒さに対応しやすいのが、寒地型の西洋芝。ケンタッキーブルーグラス、ペレニアルライグラス、トールフェスクなどがあるらしいです。
で、今回うちにまいたのが何の品種なのかというと、正直わかりません。
全部植木屋さんにお任せしました。聞けばたぶん教えてくれると思います。思いますが、今のところは「まあ、芝生が育てばええか」の気持ちです。品種名より、まず生えてくれ。話はそれからです。
とはいえ、あとで少し調べてみると、同じ寒地型でも役割はけっこう違うらしい。種の袋を見ていないので、うちで誰が生えているのかは相変わらず不明ですが、代表的な3種類を並べるとこんな感じです。
| 種類 | 立ち上がり | 育ってから | ひとことで言うと |
|---|---|---|---|
| ケンタッキー ブルーグラス |
発芽はゆっくりめ。2~3週間かかることもある。 | 地下茎で横に広がり、密な芝になりやすい。傷んだ場所を自力で埋める力もある。 | じわじわ来る本隊。 |
| ペレニアル ライグラス |
発芽と初期生育が早く、早めに地面を緑にしやすい。 | 踏まれることには比較的強いが、株立ちなので傷んだ場所は自然には埋まりにくい。 | 最初に飛び出す先発隊。 |
| トール フェスク |
比較的早く定着する。 | 根が深く、寒地型の中では暑さや乾燥に対応しやすい。ただし傷んだ場所は追いまきが必要になることも。 | わりと粘る現場担当。 |
出典:コロラド州立大学の芝草選び、ミネソタ大学の芝生更新ガイド。品種や混合比率、日当たり、土の状態によって育ち方は変わります。
こうして見ると、何種類かを混ぜる意味もなんとなく分かります。早く出るやつ、あとから広がるやつ、暑い時期に粘るやつ。たぶん芝生の中にも役割分担がある。うちのメンバー表は、いまだに未提出です。

種をまく。ここまでは順調
川砂の上に種をまいて、しばらくは「よしよし、このまま発芽しておくれ」と見守っていました。
この時点ではまだ、わりと余裕があります。庭を眺めながら、ちょっと「わかってる人」みたいな顔をしていたと思います。
そして数日後。
大雨。
なんやて!

庭を見たら、種がきれいにその場で待機している……というより、ところどころ移動している感じがありました。
芝の種、まさかの自主的な配置換え。
頼んでない。ほんまに頼んでない。
なぜ旅に出たのか、あとから調べた
芝の種は、土の奥深くに埋めるものではなく、表面近くで土と触れさせて発芽を待つものらしい。つまり発芽前は、まだ根もなく、そこに置いてあるだけに近い状態です。
そこへ強い雨が当たり、表面を水が流れれば、小さな種も砂も一緒に動く。特に傾斜のある場所や、まだ締まっていない播種床では起こりやすい。今回の「自主的な配置換え」、種の自由意思ではなく、だいたい水の仕事でした。
対策としては、種をまいたあとに軽く押さえて土と密着させたり、雑草の種が少ないワラなどを薄くかけたりすると、乾燥と種・土の移動を抑えやすいそうです。ただし厚くかけすぎると、今度は芽をふさいでしまう。何事も加減。雨だけは加減してくれませんでした。
なお、川砂は水が抜けやすい反面、水持ちはよくありません。種が発芽するまでは表面を乾かしすぎず、かといって水たまりにもしない。この庭、見た目以上に注文が細かい。
参考:ペンシルベニア州立大学「Lawn Establishment」、コロラド州立大学「Lawn Care Basics」
種まき第2弾、開催
ということで、植木屋さんにお願いして種まき第2弾をしてもらいました。
芝生計画、早くもシーズン2です。
「最初からうまくいくと思うな」という庭からのメッセージでしょうか。そういう熱い指導、まだ求めてないんですが。
でも、発芽してきた
その後、少しずつ緑が見えるようになってきました。
最初は「これは芝なのか、こちらの願望なのか」と目を細めて見ていましたが、だんだん細い緑が増えてきます。
【朗報】ちゃんと生きてる。

2週間後、急に芝生の顔をする
そして約2週間後。
一番茂っているところは、急に芝生っぽくなってきました。
もちろんまだムラはあります。完璧な芝生というより、「芝生になる気はあります」と自己申告している段階です。
でも、最初の川砂だけの状態を思うと、かなりの進歩。庭の色が変わるだけで、ちょっと見に行きたくなるんですね。
用もないのに外に出て、しゃがんで、じっと見る。
完全に芝の観察係。

ここから4~8週間が、わりと大事らしい
発芽したので、もう安心かと思ったら、芝生として定着するまでの4~8週間はかなり大事な時期らしいです。まだ根が浅いので、最初は表面が乾ききらないように軽めの水やりをこまめに。雨の日や曇りの日は減らし、育って根が張ってきたら、少しずつ回数を減らして深く水を入れる方向へ変えていく。
砂地は乾きやすいので、「毎日何回」と決め打ちするより、実際に表面を見るほうがよさそうです。乾いていないのに追加して水浸しにするのも違う。結局、観察係の仕事は続きます。
最初の芝刈りは、草が伸びたから即実行ではなく、踏んだあとに葉が起き上がるくらい根づいてから。刈るときも、一度に葉の3分の1以上を落とさないのが目安とのこと。まだ赤ちゃん芝なので、いきなりスポーツ刈りにはしません。
参考:ペンシルベニア州立大学の新しい芝生の管理。水やりや刈高は、実際の芝種と天候を優先してください。
芝生づくりって、もっと静かな作業だと思っていました。
実際は、天気に振り回されるし、種は流れるし、発芽したらしたで毎日気になるし、思っていたより落ち着きません。
でもまあ、これはこれで面白いです。
しばらくは芝の顔色をうかがいながら暮らします。
庭をいい感じにする道、初手からだいぶ泥っぽい。

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