前回、鹿の食害をどうにかしようと思って、鹿が食べにくいと言われている植物を主役に植え込みを作った。
ラベンダーは主にグロッソ。ほかにメドーセージ、モナルダ、キャットミント、ノコギリソウ。香りがある、葉の感触が好まれにくい、鹿が避ける候補としてよく名前が出る。そういう情報を集めて選んだつもりだった。
前の記事の最後で、わいはこんなことまで書いている。
メドーセージやモナルダやキャットミントが根づいて、ノコギリソウが広がって、鹿にそこそこ無視されて、来年あたりに少しでも紫の面積が増えたらうれしい。
そして朝。
食われてました。
いや、事前の情報とは。
新芽はなくなり、茎は折れ、株まで倒れていた。すぐ横には足跡。状況証拠が強すぎる。
鹿は「鹿が食べない植物リスト」を読んでいない
あとからもう少し調べ直すと、「鹿が食べにくい植物」というのはかなり相対的な話だった。
毒性、香り、葉の感触などで普段は避けられやすい植物はある。ただし、食べ物が少ないときや鹿に余裕がないときは、そういう植物まで普通に食べることがある。植物選びだけで食害をゼロにするのは難しいらしい。
つまり「鹿が食べない」というより、ほかに選択肢があるときは後回しにされやすい、ぐらいに考えたほうがよさそうだ。
こちらは真面目に候補を調べていたが、鹿側に利用規約への同意はなかった。
しかも今回は植えたばかりの若い株である。鹿からすれば「これはどうかな」と一口ずつ試食するのに、ちょうどよかったのかもしれない。食べるだけならまだしも、株を倒し、根元まで荒らしていく。試食会にしては店内の壊し方が激しい。
結局、食われた株を戻して、植え込みをネットで囲った。

張り直すときに見る候補
高さ2m以上の防獣ネット
今回使ったものと同一商品ではありません。次にやり直すなら、高さ2m以上・網目・地際の固定方法を見比べるための入口です。
※在庫・価格・苗の大きさや仕様は、各販売ページで確認してください。
ただし、うちではタラノキの防獣ネットを破られた前科もある。ネットも信仰対象にはできない。
そんな鹿騒ぎを片づけていた同じ日、今度は窓の下に小鳥が落ちていた。
こちらは「んなあほな」では済まない。
窓の下にいたジョウビタキの幼鳥
橙色の尾と白い翼斑があり、全身にはまだうろこ状の幼い羽模様が残っている。見た目からすると、ジョウビタキの幼鳥と思われる。
窓際に座っていたら、突然「ドン」という音がした。
見ると、小鳥が窓ガラスにぶつかり、そのまま窓の下へ墜落するところだった。事故のあとに見つけたのではなく、ぶつかる瞬間から見てしまった。
落ちた直後は羽を動かしていた。少なくとも、そのときはまだ生きていた。
しかし、10秒ほどで動かなくなった。
脳震盪だけなら、しばらくすれば持ち直すかもしれない。そう思って、直接素手では触らず、1時間ほど様子を見た。
しかし時間が経っても動かず、体が硬くなり始めた。もう助からないと分かって、庭の一角に埋めた。
この下に、亡くなった小鳥の写真が1枚あります。苦手な方は読み飛ばしてください。

鳥には窓ガラスが見えていない
鳥は、ガラスに映った空や木を飛べる空間だと思ったり、向こう側まで見通せるガラスを何もない場所だと思ったりする。人間には窓でも、鳥には森の続きに見えてしまうらしい。
しかも、衝突したあと一見持ち直したように見えても、頭部や体の内側に傷を負っていることがある。あとから調べたところでは、まだ生きている鳥を見つけた場合は、暗く静かな箱に入れて刺激を減らし、餌や水を与えず、野生動物の救護先へ相談するのが基本とのことだった。
次がないのが一番だけれど、同じことが起きたときのために覚えておく。
再発を減らすには、ぶつかった窓の外側に細かな間隔で目印を付けて反射を崩すか、外側にスクリーンやネットを設ける方法がある。鳥のシルエットを一枚貼るだけでは足りず、窓全体を「ここは通れない」と分かる見え方にする必要があるそうだ。
鹿にはこちらの情報が通じず、鳥にはこちらの窓が見えない。
庭をこちらの都合どおりに整えているつもりだったが、向こうはそんな話を聞いていない。
鹿の被害なら、まだぼやける。植え直して、またネットを張ればいい。
でもジョウビタキのことは、そういうわけにはいかない。埋めた場所だけは、しばらく踏まないようにする。
※鹿の食害についてはミネソタ大学エクステンション、鳥の窓ガラス衝突については米国魚類野生生物局とCornell Lab of Ornithologyの公開情報を参考にしました。





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