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最初に言っておく。私のボーナスではない。
友人がボーナスをたくさんもらったらしく、「新潟へ行こう」と旅行に連れていってくれた。ありがたい話である。私の懐事情とは一切関係なく、旅だけが急に豪華になった。
ボーナスなので、東京駅からグリーン車
東京駅から新幹線で越後湯沢へ。今回はボーナス記念なのでグリーン車である。こちらは便乗しているだけなのに、シートがいつもより深い。



東京を出たときは完全に街だったのに、窓の外がどんどん緑になっていく。越後湯沢に着いた時点で、もうだいぶ旅行をした気分になっていた。
寺泊で、バカでかい岩ガキに出会う
駅から寺泊へ向かって海鮮ランチ。店先に巨大なカニが乗っていて、海に来たことが非常にわかりやすい。

ここで食べた岩ガキが、とにかく大きかった。牡蠣というより小さな皿。箸で持ち上げてもまだ長く、口に入れると「つるん」ではなく「どすん」と来る。
大きいのに味がぼやけず、ちゃんと濃い。美味い。こういうときは語彙が先に海へ帰る。


岩ガキのあと、寺泊でお高い包丁まで買う
海鮮を食べ終えたあと、店を見て回っていたら包丁売り場で足が止まった。そこで買ったのが「響十(きょうと)」の万能包丁。旅先では財布の判断が少しゆるくなる。友人のボーナス旅行に便乗していたはずが、ここだけは普通に自分の財布から出ていった。

調べてみると、作っているのは新潟県燕市の業務用包丁メーカー、片岡製作所。刃には「Kyoto」と入っているが、京都土産ではなく、きちんと新潟の刃物だった。

ステンレス系なので錆びにくいほうではあるが、絶対に錆びないわけではない。使ったら手洗いして水分を拭き、冷凍物や骨に無理をさせない。お高い包丁なので、ここだけは雑に扱わない予定である。予定。
宿に着いたら、部屋に露天風呂があった
宿は越後湯沢のホテル双葉。館内に入ると、まず滝と池がある。急に空気が旅館になり、さっきまで市場で岩ガキに興奮していた人間も少しだけ落ち着く。

そして部屋には露天風呂。これはラグジュアリー。大浴場もいいけれど、「今ちょっと入りたい」で入れるのが部屋風呂のいいところ。山を眺めながら湯船につかると、友人のボーナスの恩恵を全身で受けている感じがした。

カニ、アワビ、和牛。最後の晩餐?
夕食は、カニもアワビも和牛も出てくるフルコース。テーブルの上で豪華食材が会議をしている。

「最後の晩餐?」と思うような布陣だが、もちろん翌朝も食べる。食べることに関してだけは、先の予定が詰まっている。




夕食後のラーメンとビールは、たぶん犯罪
夕食を食べ終えたあと、館内の一杯処へ。夜鳴きそば枠としてラーメン、そしてビール。
普段なら夜のラーメンとビールは犯罪寄りである。でも旅館の夜だけは特赦が出る。今夜の罪は不問。翌朝の体重計だけは、この判決を認めてくれない。

朝食はブッフェがちょうどいい
翌朝はブッフェ。コース料理のように誰かの配膳ペースを待たず、昨夜の満腹具合と相談しながら自分のペースで食べられるのがいい。
軽めにしようと思っていたはずなのに、皿を見ると普通に取っている。旅行先の朝食では毎回これをやる。

帰る前に、越後湯沢駅でイタリアン
帰りは越後湯沢駅の中にあるイタリアンへ。駅ナカなので軽く食べるくらいの気持ちだったが、ピザもパスタも結構おいしい。
巨大岩ガキ、旅館のフルコース、夜ラーメン、朝食ブッフェと来て、ここでピザとパスタ。もう食事回数を数えるのはやめた。


500円の記憶で行ったら、ぽんしゅ館は1000円になっていた
越後湯沢駅といえば、ぽんしゅ館の唎酒番所。以前は500円だった記憶があるが、今回は1000円になっていた。倍じゃん、とは思った。

それでも中にはお客さんがたくさんいた。1000円でおちょことコイン5枚を受け取り、銘柄ごとに必要な枚数を入れて少しずつ試飲する仕組み。
普通の売り場では見かけないようなお酒も、ここなら少しだけ試せる。単に日本酒を飲むというより、ずらっと並んだ中から「次はどれにするか」を選ぶ時間まで含めて楽しい。値上がりはしたけれど、体験としてはやっぱり結構好きだった。

子どものころ、「大人になったら値段を気にせず、一番高いやつを選ぶ」と夢見ていた。あれを日本酒でやるとこうなる。コイン7枚をまとめて入れて、ボタンを押す。完全に、子どものころに夢見た大人のやり方である。
あとは新幹線に乗って帰るだけ。

今回泊まった宿
水が織りなす越後の宿 ホテル双葉
両方に掲載されていたので、普段使っている予約サイトでどうぞ。
※各サービスの宿泊予約ページへ移動します。
振り返ると、岩ガキ、露天風呂、カニ・アワビ・和牛、夜ラーメンとビール、朝食、ピザとパスタ、そして日本酒。旅行というより胃袋の合宿だった。
友人のボーナス、本当にありがとうございました。次回も無理のない範囲でお願いします。
岩ガキとマガキの解説は農林水産省と新潟県、包丁の解説は片岡製作所の製品カタログと燕三条金物本舗などの製品情報、「大吟醸 八海山 浩和蔵仕込」の解説は八海醸造の製品情報・発表資料・価格表を参考にしました。

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